30-19 「なすは栄養がない??」そんなことありません!
なすは、インドが原産の淡色野菜で世界中で栽培されています。日本には奈良時代に入ってきたといわれています。日本ではなすと言えば、紫色ですが、原産地周辺では白や緑色のなすが一般的です。
家庭でもおなじみのなすは、和食、洋食、中華と様々な料理に使わて、旬は夏になります。
なすの成分のほとんどは水分です。そのため、なすには栄養がないと思われることが多いのですが、実はそんなことはありません。
なすの紫色は「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールの一種です。アントシアニン系の色素で、強い抗酸化作用があり、生活習慣病やガンの素になる活性酵素を抑える力があります。また、コレステロールの吸収も抑えてくれます。
夏野菜であるなすは、体を冷やす働きもあります。それは、カリウムを豊富に含んでいるからです。カリウムには体の熱を逃がす作用があるため、夏バテ防止にも効果があります。一方、体を冷やさないほうがいい人は、大量のなすを食べることは控えましょう。
漬物や、サラダ、天ぷら、炒めもの、煮物など、なすを使うときには、皮がついたまま調理することで栄養をたっぷり摂ることができます。皮が固い場合には、焼いたり揚げたりする調理方法が向いていますので、ぜひお試しください。