30-20 赤ちゃんの手づかみ食べについて
母乳やミルクで大きくなった赤ちゃんは、5,6か月頃から離乳食を始めます。最初は、ドロドロしたものを、そして次第に固形物を食べられるように、少しずつ様子を見ながら食べ物の大きさや固さをかえていきます。
食べることに慣れ始めると、赤ちゃんは食べ物に手を伸ばすようになります。最初はうまくつかめなかったり、口に運ぶこともできずに、ぐちゃぐちゃにしてしまうことも多いので、パパやママの負担になってしまうことも。
しかし、このしぐさは、一見遊んでいるようにも見えますが、9か月から1歳くらいになると、食べ物を自分で口に運ぶことができるようになります。その頃になったら、手づかみで食べられるように、環境を整えてあげましょう。
例えば、小さなおにぎりを作ったり、食べ物をスティック状にしてみたり。そうすることで赤ちゃんは、手で触れた感触や、力の入れ方、持ち方、口に入る大きさなどを学習していくのです。
部屋が汚れてしまうので、ついスプーンで口に運んであげたくなりますが、椅子の下に新聞紙をひいたり、タオルを敷いたりして、汚れても良い環境にしてみましょう。
手づかみ食べ、と一言でいっても、食べ物だと認識し、それを掴みとり、口に運ぶという一連の流れは大きな意味があり、こうした行動をしていくことで、食べ物に興味をもち、自分で食べることが上手になれば、スプーンやフォークといった食具を使うようになるのです。