低栄養状態とは?フレイル、サルコペニアとは?
飽食の時代ではあるものの、低栄養が問題になっています。この低栄養とは、健康な体を維持するために必要な栄養素が足りない状態のことをいいます。特に高齢になると、ものを上手に食べられなくなったり、消化機能が低下することから、水分や栄養を十分に摂れなくなることがあり、低栄養につながる恐れがあると言われています。
年を重ねると、分かり頃よりも筋肉や水分量が減少します。そのため、低栄養になると病気になりやすくなったり、気力がなくなったり、認知機能の低下や骨量が減少したりします。
この低栄養状態がすすむと、「フレイル(虚弱)」という、体重の減少、筋力の低下などが見られるようになります。そして、このフレイルの状態から、筋肉量の低下「サルコペニア」や、筋肉の障害による歩行や日常生活に支障をきたす「ロコモティブシンドローム」、そして寝たきり状態の状態へとつながっていくことが知られています。この現象を引き起こす、大きな理由の一つが低栄養です。
加齢に伴い、食生活は変化します。つい食欲がないから、なんだか食べにくいから、と単品の食事になっていませんか?ごはんと味噌汁だけ、といったメニューにも、味噌汁の具に豆腐や薄あげといったたんぱく質をプラスしたら、ヨーグルトを加えることでカルシウム摂取にもつながります。また、ご飯にはシラスをかけて食べても良いですね。
市販のものでも、長期間保存できて食べやすい形態にしてあるレトルト食品や、冷凍野菜、缶詰の魚など、手軽に栄養が摂れるようなものも多く売られています。少し調理するのがめんどくさいな、と思った時のために常備しておくと役に立ちますね。
また、食べるだけでなく、体を動かすことも大切です、消化器官の働きもよくなり、栄養の吸収もよくなります、また適度な運動で筋力の低下を防ぐことができます。生涯にわたって、健康に過ごすために、ちょっとしたことから始めてみませんか?