30-9 食物アレルギーの症状
食物アレルギーとは特定の食品によって引き起こされるアレルギー反応のことで、原因となる食物を食べたとき以外にも、その食品が皮膚に触れたり、吸い込んだりしても起きることがあります。
多くの場合は、原因食品を口にしてから数分から数時間以内に症状があらわれます。嘔吐、腹痛、下痢、咳や喉の違和感などです。
これらの症状が重なって全身に現れる状態のことをアナフィラキシーといい、さらにひどくなると血圧の低下、呼吸困難、意識障害が生じることもあり、これをアナフィラキシーショックと呼びます。アナフィラキシーショックを起こした場合、エピペンと呼ばれるアドレナリン自己注射薬などが処方されている場合は、迷わずに使用します。そして、速やかに救急要請をします。
食物アレルギーの治療は、原因となる食物を除去して発症を防ぐことが基本となり、どの程度摂取したら症状が出るのか、そのような調理方法だと症状が出るか、などを主治医の管理のもとで進めていきます。
食物アレルギーは赤ちゃんから大人まで、年齢を問わず発症します。卵、牛乳、小麦などが原因食品となることが多いのですが、年齢が上がるとともに少しずつ改善していくことが多いです。
もしかしたら、食物アレルギーかも、と気になるときには早めに医療機関を受診しましょう。