生後100日を祝う お食い初め行事とは
日本には人生の節目で食べる人生儀礼の和食というものがあります。お食い初めもそのひとつ。
生後100日目の節目を祝う伝統行事です。
そうのお食い初めの祝い膳には、子どもが生涯にわたって豊かな自然の恵みをうけられるよう、願いが込められています。
基本的なお食い初めの献立は「一汁三菜」とよばれ、多くの地域では「赤飯・鯛・煮物・おすいもの・香の物」を用意します。
赤は古くから魔除けや厄払いの力があるとされ、邪気を払い、魔除けの意味を込めてお赤飯がふるまわれます。
また、鯛は尾頭付きのものを用意します。古来より鯛は色、味、姿と三拍子そろった魚の中の魚であるとされ、「目出度い」という縁起のよい言葉のごろ合わせにも通じることから、お祝いの魚として位置づけられてきました。
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おすいものの具材に決まりはないようですが、ハマグリのすいものを用意することが多いようです。ハマグリは自分がくっついている殻以外とは合わず、大人になったときにぴったり合った伴侶に出会えますようにとの願いが込められています。
このように、使う食材の由来を知っておくことも大切なことですね。
地方によって準備するものが違うかもしれませんが、赤ちゃんが食べるものに困りませんように、健やかに育ちますように、という両親や親族の願いには変わりがありません。
このお食い初めは、家族で和やかに食事をする、ハレの日の行事になります。